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2015/05/01(金) 「安倍晋三内閣総理大臣がアメリカ議会の上下両院合同会議で日本人で初めて演説したそうなので社説」
日々でなくつらつら:各紙社説・コラム・記事並べ -トラックバックないよ-コメント 1コ


 を並べてみます。右にはその演説の日本語訳もあげておきます。
 個人的な感想ではアメリカ人のツボを突いて「立って拍手をせざるをえない」演説にしつつ、言いたい放題言いやがったなぁ、という感じではあるんですが。
 各社の思惑が出やすい演説になったんじゃないかなーと思って、いくつか並べてみます。あと、謝罪が謝罪が書いてあったんで、韓国の新聞も最後の方に。


朝日:首相の演説―痛みに寄り添う言葉を

 日本の首相として初めてだった米上下両院合同会議での安倍首相の演説は、戦後の日米和解を強調するものだった。
...注目されていた歴史認識は、よくも悪くも無難な内容だった。...「日本国と国民を代表し、先の戦争に斃(たお)れた米国の人々の魂に深い一礼を捧げます」と語った。

 一方、アジアに対しては「自らの行いが、アジア諸国民に苦しみを与えた事実から目をそむけてはならない。これらの点についての思いは、歴代総理と全く変わるものではありません」と述べた。...
 「アジア諸国民に苦しみを与えた事実」とは何か、それに首相がどんな思いを抱いているのかは、この演説からは伝わってこなかった。

 もうひとつ残念だったのは、日米同盟を「希望の同盟と呼びましょう」と高らかに訴える一方で、同盟のコストの大きな部分を背負う沖縄への言及がなかったことだ。...国会審議が始まってもいない安保法制の「成就」を約束する前に、沖縄県民への謝意や思いやりを米国民と分かち合おうという気持ちは、わが国の指導者にはなかったのだろうか。

 政治家が未来に向けてビジョンを語るのは大切なことだ。だがそのとき、植民地支配や侵略の被害にあったり、過剰な負担を押しつけられたりしている側の人々に寄り添う姿勢がなければ、説得力は生まれない。

 先のアジア・アフリカ会議とあわせた首相の二つの演説では、歴史認識であつれきを生まないためのレトリックが目についた。戦後70年談話は、それでは通るまい。首相の賢明な判断を期待したい。

産経:首相の米議会演説 語られた青写真支持する234

戦後70年談話も未来志向貫け

 新時代の日米関係のあり方と日本の青写真が存分に語られた。

 安倍晋三首相の米上下両院合同会議での演説の「キーワード」は、「世界の中の日米同盟」と「日本の新しい旗」だ。さきの大戦で相まみえた両国が、固い絆を確認し、世界の平和と安定を支えることを鮮明にしたことを大いに歓迎したい。...
 あくなき軍拡を続け、海洋進出をはかる中国の行動は国際秩序への挑戦だ。首相の発言はこれを念頭に置いていることは明らかだ。...
 大きな約束には「裏付け」も必要だ。首相は、安保法案を夏までに成立させることを表明した。法案が整う前から、他国にそういう約束をすることへの批判が日本国内にあるが、首相は国民の理解を得ながら、断固として信念を貫いてほしい。...
 首相は、日本の国内問題にも言及した。農業、人口問題、女性活用などだ。...
 これらとの関連で、重要なのは、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)だ。...日米両国は、台頭する中国を念頭に貿易・投資ルール作りで結束を強めねばならない。首相だけでなく、オバマ大統領にも指導力と決断力を強く求めたい。...
 今回の演説で、首相がさきの大戦について、謝罪しなかったことへの批判が中国、韓国そして米国内の一部にもある。

 しかし首相は、米国との和解に言及し、「悔悟」という表現を用いたうえで、「痛切な反省を胸に歩みを刻んだ」「アジア諸国民に苦しみを与えた事実から目をそむけてはならない」とも述べている。戦後、日本がアジアで実践してきた貢献は、胸を張って語るべきものだ。

 オバマ大統領も記者会見で「日本は数十年にわたって、平和的に歩んできた。過去から教訓を学び、侵略にかかわることもなかった」と称賛した。...
 過去にとらわれるばかりでは決して生産的ではあるまい。

 8月の談話も未来志向を貫き、日本の将来の、より詳細な青写真を示してほしい。

中日:「変えない」という重み 戦後70年 憲法を考える

 憲法は永遠に「不磨の大典」たり得ませんが、これまで変えなかったことにも意味があります。戦後七十年、私たちの憲法は重大な岐路に立っています。

 ワシントンの米下院議事堂に安倍晋三首相の登場を告げる声が響きました。...
 「希望の同盟へ」と題された演説は、英語で四十五分間行われました。出席議員や傍聴者が総立ちで拍手を送る場面も十数回あり、おおむね好意的に受け止められたようです。...
 その中で、首相はこう語っています。

 「アジアの海について、私が言う三つの原則をここで強調させてください。第一に、国家が何か主張するときは、国際法に基づいてなすこと。第二に、武力や威嚇は自己の主張のため用いないこと。そして第三に、紛争の解決は、あくまで平和的手段によること」

 このくだりは、東シナ海や南シナ海で海洋進出の動きを強める中国をけん制したものですが、何かに表現が似てはいませんか。...
 そう、憲法九条第一項です。九条に込められた理念は、今でも国際的に通用する「普遍の価値観」にほかなりません。...
 しかし、この憲法が今、重大な岐路に立っています。

 一つは、政府が昨年七月の閣議決定で憲法解釈を変更し、それまで違憲としていた「集団的自衛権の行使」を認めたことです。...今月中旬には安全保障関連法案を国会に提出します。自衛隊の役割を大幅に拡大し、活動地域も地球規模に広げるものです。「戦争法案」とも呼ばれます。

 もう一つは、憲法改正に向けた動きが大型連休明けに本格化することです。...他条項の改正を九条改正に向けた「アリの一穴」としてはなりません。

 平和憲法をつくり、七十年近く改正しなかった先人の選択の重さを今こそ深く考えるべきではないか。それが戦後七十年の節目を生きる私たちの使命と思うのです。

日経:過去にも言及した米議会演説

 安倍晋三首相が米議会演説で、先の大戦への「痛切な反省」を表明した。過去への言及は、海外にある「日本は歴史の改変を企図している」との懸念を払拭するうえで欠かせない要素だった。...
 硫黄島で戦った米軍人と、玉砕した守備隊の司令官の孫を会場に招いた。演説に盛り込まれた挿話の登場人物が演説に同席し、聴衆に見える形で感動を広げるのは米国では定番のやり方だ。

 首相の姓がリンカーン大統領の名と同じに読めるという話題を枕にして米国の民主主義の伝統をたたえた場面を含め、日米両政府が周到な準備をして臨んだことがうかがえる。

 戦いから和解への歩みを振り返る。日米首脳会談での合意を踏まえ、未来志向の同盟の深化をうたいあげる。日米関係だけでいえばよく練られた演説といってよい。

 残る焦点は、米国が事前に入れるよう求めていた東アジアの緊張緩和につながるようなくだりの書きぶりだった。首相は「侵略」に間接的に触れた先週のバンドン会議演説と同じ手法を選んだ。...
 こうした間接話法には賛否があろう。8月に出す戦後70年談話に向け、日本人の心情に沿い、アジアの人々の気持ちをくみ取った表現をさらに模索してもらいたい。...安倍首相の「痛切な反省」を台なしにする言動は厳に慎まねばならない。

毎日:日米同盟強化 中国けん制に偏らずに2

 日米両国は、戦後70年という歴史の節目でかつての交戦国同士が和解し、「不動の同盟」に発展したことを確認し合った。そのこと自体は意義がある。しかし、同盟を強化する動機が、台頭する中国をけん制することに偏り過ぎてはいけない。...
 米国は国際政治から軍事、経済、文化の各方面でいまだに絶大な力を持った国だ。...そんな米国との関係が日本外交の基軸であることは間違いない。

 しかし、演説で際立ったのは、中国の軍事的拡張や中国中心の経済秩序を日米同盟によって抑止またはけん制しようとする意図だ。

 首相はアジアの海について「三つの原則」を提起した。国際法に基づいて主張すること、自己主張のために武力や威嚇を用いないこと、そして紛争の解決は平和的手段によること、である。

 名指しこそ避けたものの、中国向けに語られたことは明らかだ。環太平洋パートナーシップ協定(TPP)についても「単なる経済的利益を超えた、安全保障上の大きな意義がある」と強調した。...今回の日米同盟強化は、中国をにらんでの打算の産物でもある。しかし、中国の国力は今後も伸びていく。日米中3カ国がアジア太平洋で共存していく長期ビジョンがなければ、日米同盟がかつての旧ソ連向けと同様に、中国封じ込めを主目的にするものになってしまう。...
 演説で看過できないのは、首相が新たな安保法制について「この夏までに成就させます」と、事実上の対米公約に踏み込んだことだ。...まだ法案の閣議決定すらなされていない。...国会をはなはだしく軽視するものだ。野党がいくら抵抗しようとも、強行採決で成立させるという宣言に等しい。

 歴史認識に関しては「先の大戦に対する痛切な反省」を表明した。歴代首相の認識と変わりはないとも語った。...

 演説に先立つ日米首脳会談では、沖縄県宜野湾市にある米軍普天間飛行場の移設問題が話し合われた。...首相は「辺野古移設が唯一の解決策という立場は揺るぎない」と伝えている。

 これは明らかに間違っている。

 日米同盟の中核である在日米軍基地の4分の3が集中する...沖縄から辺野古移設は受け入れられないという明確な意思が繰り返し示されているのに、首相は直視しようとしない。...首相は沖縄とのこじれた関係を解きほぐすために全力を注ぐべきだ。

 その方法とは、辺野古移設の実現がもはや政治的に困難であることを認め、普天間の危険性除去という原点に立ち返って米国との再交渉に臨むことだと私たちは考える。

読売:首相米議会演説 「希望の同盟」へ問われる行動

 かつて戦火を交えた日米両国が和解し、強固な同盟を築き、さらに「希望の同盟」を目指す。

 そんな未来志向のメッセージは、米側に十分伝わったのではないか。...
 首相演説について、米議会では、好意的な反応や前向きの評価が大勢を占めた。
...多くの米国人の心の琴線に触れるような演説内容と、考え抜かれた表現が奏功したと言える。

 今回は、米議会での演説のうえ、日米関係が主要テーマだったためか、首相は「侵略」や「お詫(わ)び」には言及しなかった。

 しかし、今夏に発表される予定の戦後70年談話では、安倍首相の歴史観そのものが問われる。「侵略の定義は定まっていない」という立場のままでいいのか。...
 首相演説は、日米同盟の強化に力点が置かれた。...集団的自衛権の行使を限定容認する安全保障法制を今夏までに整備するとの方針も表明した。

 日本とアジアの平和と安全を確保するうえで欠かせない法制整備を確実に成し遂げたい。

 新しい日米防衛協力の指針(ガイドライン)を踏まえ、自衛隊の海外派遣や安保協力の拡大によって、安倍政権の「積極的平和主義」を具体化することも大切だ。

 首相は演説で、環太平洋経済連携協定(TPP)交渉の早期妥結を呼びかけた。...
 日本が米国と緊密に連携し、政治、経済両面で世界に着実に貢献する。それこそが、「希望の同盟」を実現する道だろう。

北國:首相の米議会演説 未来志向の重要性に理解

 安倍晋三首相が米議会で行った演説は、先の大戦で敵同士だった両国が和解し、親密なパートナーになった歴史を振り返り、戦後日本の平和国家としての歩みと、日米の経済的、地政学的な重要性を指摘する印象深い内容だった。...
 米議会での演説の評価は、一般的にスタンディングオベーション(総立ちでの拍手)の回数で分かるとされる。安倍演説の十数回は、十分高い評価といえ、出席した議員の大多数は「未来志向」の同盟関係の重要性を理解し、支持してくれたのではないか。...
 一方で、中国や韓国は、明確な謝罪の言葉がなかったことに不満を表明し、中国系や韓国系の在米団体から資金援助などの支持を受けている一部米議員も、同じような理由で安倍演説を批判した。

 第2次世界大戦で、日本と激しく戦った当事国が安倍演説を評価しているのに、中国や韓国の批判は残念だ。日本と韓国は戦火を交えたことはなく、中華人民共和国の建国は終戦の4年後である。

 安倍首相は昨年7月、豪州議会で演説している。やはり謝罪の言葉はなかったが、戦争犠牲者を悼み、未来志向の関係強化を訴えた内容は高く評価された。安倍演説が一定の評価を得たことで、「戦後70年談話」の骨格はほぼ固まったとみてよいのではないか。

北海道:首相米議会演説 独り善がりが目に余る

 安倍晋三首相が米上下両院合同会議で演説した。...戦後50年の村山富市首相談話に明記された「植民地支配と侵略」や「心からのお詫(わ)び」に言及しなかった。

 先の大戦への「痛切な反省」こそ表明したが、十分な説得力を持って伝わったとは言い難い。

 集団的自衛権行使を可能にする安全保障関連法案成立を「この夏までに実現する」と言明し、環太平洋連携協定(TPP)を「一緒に成し遂げよう」と呼びかけた。

 いずれも日本国内で賛否が分かれている問題である。

 国民の声を無視し、自身の考えや方針を押し通そうとする首相の独善的な姿勢は目に余る。...
 首相は「(歴史認識に関する)思いは歴代首相と全く変わるものでない」とも述べた。それならばなぜ率直に「侵略」の事実を認め、「お詫び」を表明しないのか。...掲げる「積極的平和主義」...は、自衛隊が国際紛争に幅広く関与する口実になっており、国民の理解を得ているとは言い難い。...安保関連法案の国会提出は今月中旬である。まだ閣議決定さえしていないのに「夏まで」と期限まで区切って成立を約束するのは、国会軽視どころか無視に等しい。

 TPPについて衆参両院の農林水産委員会は、重要5農産物を「聖域」として確保できない場合、脱退も辞さないと決議している。...
 演説で際立ったのは、軍事的拡張や自国に有利な経済秩序樹立を図る中国への強い対抗意識だ。...日米同盟一辺倒では日中の溝は深まるばかりだ。首相に求められるのは、米国だけでなく、成長する中国とも共存していくための大局的な視点である。

沖縄:[首相の米議会演説]国民軽視の危うい追従

...「希望の同盟へ」と題した演説には、二つの特徴がある。一つは、米国に対する、まるで属国のような追従姿勢であり、もう一つは中国に対するむき出しの対抗意識だ。
...集団的自衛権行使を可能とする安保関連法案を「この夏までに、成就させます」と宣言した。...
 いまだ自国で国会提出すらしていない法案を、夏までに成立する、と外国の議会で約束したのである。...
 続くくだりも気になる。首相は、日本がオーストラリアやインドと戦略的な関係を深め、東南アジア諸国連合(ASEAN)各国や韓国と多面にわたる協力を深める考えを示した。日米同盟を基軸にこれらの国々が加わることで「私たちの地域は格段に安定します」と言い切った。南シナ海などで攻勢を強める中国を念頭に置いているのは明らかだ。...
 安保でも経済でも、中国への対抗心ばかりが前面に表れた。だが、本来まず語るべきは、東アジア全体の望ましい将来像ではなかったか。...
 戦後70年談話とのつながりで注目された歴史認識については、明確さを欠いた。...
 同盟強化のためなら自責の念を強調するが、アジアへの配慮は最低限で構わない、と考えているのであれば、首相の歴史認識は極めて危うい。...
 今回の首相の訪米で浮き彫りになったのは、日米の軍事的な連携を重んじ、強行しようとする政権の姿勢だ。...首相の国会軽視に対し、野党は怒りをもって徹底的に追及すべきだ。

琉球:首相米議会演説 米追従姿勢は本末転倒だ

 米国への追従を誓う言葉を羅列しながら自国民への配慮が見えない。過去の戦争への反省はうかがえず、歴史観の希薄もあらわとなった。本末転倒の内容である。...
 過去の戦争に対する姿勢にも批判が出ている。
...演説の中に「侵略」や謝罪の言葉はなかった。「紛争下、常に傷ついたのは女性でした」と述べたが、「慰安婦」という言葉を使用することは避けた。...中国や韓国のメディアから「謝罪どころか自賛だけ」という批判が上がった。安倍首相はこのような批判を直視すべきだ。
 演説の中で安倍首相は「民主主義」という言葉を多用した。しかし、沖縄での選挙結果に背き、辺野古での新基地建設を強行する安倍政権の姿勢は民主主義とは正反対ではないか。
 米国への追従姿勢に終始し、国民、県民、日本の侵略行為によって傷ついたアジアの人々を置き去りにするような演説であった。歴史に耐え得るとは言い難い。

朝鮮日報:米日新同盟は北東アジアに対立を生んではならない2

 日本の安倍晋三首相が29日(現地時間)、日本の首相としては初めて、米国議会の上下両院合同会議で演説を行った。...この日の安倍首相の演説は、米日両国の新たな蜜月時代の幕開けを宣言したものだといえる。

 また、安倍首相は「戦後の日本は先の大戦に対する痛切な反省を胸に歩みを刻んだ」との表現を用い、米国との開戦に踏み切ったことについて謝罪した。だが、日本がアジアで引き起こした侵略戦争については「アジア諸国民に苦しみを与えた事実から目をそむけてはならない」と短く...最も大きな被害を与えたアジア諸国に対しては「謝罪」や「反省」という言葉を最後まで口にしなかった。

 安倍首相がこのような演説を行うことはある程度予想されていたことだ。...このような政治指導者を相手にしなければならないというのは、今日の韓国に与えられた宿命であり不幸だ。

 だが、韓国の外交が今後直面するもっと重要な課題は、今回の安倍首相の訪米を通じて形成された米日両国の新たな同盟関係にどう対処していくかということだ。...
 オバマ大統領はこのような米日同盟の強化が、中国を包囲し孤立させるためのものではないと主張した。だが、米国が今回、70年間残っていた日本に対する「戦犯国家」という烙印を消し、安倍首相に最高級のもてなしをしたことは、日本を通じて中国をけん制しようという戦略を反映したものといえる。韓国にとって望ましくないのは、米日両国と中国の覇権争いの構図が、韓半島(朝鮮半島)を間に置いたまま形成されているということだ。今回の安倍首相の訪米が、韓国外交に投げかけた最大の宿題がまさのこの問題だ。朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は今年夏ごろに米国を訪問する予定だ。これは韓米同盟を強化できる絶好の機会となる。一方、韓中関係もまたおろそかにしてはならない。韓国外交が過去2年余りの無能と無気力から脱却し、国家の生き残りのための戦略を掲げ、これを行動に移していくべき時だ。

中央日報:歴史的な機会を逃した安倍首相の米議会演説

安倍晋三首相は歴史的な機会を逃した。アジア諸国との不幸な過去を整理し、未来に進むことができる絶好のチャンスを失った。...終戦70年を迎えて周辺のアジア諸国と和解できる機会を自ら蹴った格好だ。
...米議会でする演説であるだけに両国関係に焦点を合わせるのが当然かもしれないが、それでも終戦70年に米上下院でする初めての演説であるだけに、より大きな意味を込めるものと期待した。...
しかし安倍首相は...簡単に言及した。...侵略と植民地支配という表現もなく、お詫びという表現もなかった。慰安婦問題には全く触れなかった。日本との戦争で犠牲になった米国人に対しては最大限の礼を尽くして哀悼を表しながらも、日本のために犠牲になった隣国の人々に対する哀悼はなかった。
...過去のない未来はない。8月15日に発表される終戦70年談話までこのような状況が続けば、どうやって日本と共同の未来を図るのか。韓国の外交の大きな宿題だ。

ハンギョレ:米日の“新蜜月’を警戒する

 米国と日本の関係が新たな蜜月時代を迎えている。29日(米国時間)まで3日間続いた外交・国防長官会談、首脳会談、安倍晋三日本首相の米上下両院合同演説は、米日同盟の強化を確認する舞台となった。東アジアはもちろん世界の情勢に相当な影響を及ぼす変化だ。分断国として超大国の間に位置した我が国(韓国)では、肯定的な側面より否定的な問題が先に起きる。私たちの外交と国家進路に対する総合的な点検が必要な状況にある。

 まず、東アジアの国々に大きな苦痛を与えた日本帝国主義の過去の問題が薄められている。...安倍首相の演説内容を肯定的に評価した米国政府も問題だ。米国は日本との同盟強化に埋没し、歴史の定義を破っているという批判は避け難い。
...こうした形の米日同盟強化は、日本の軍事大国化と平和憲法の廃棄をもたらし、アジアで対決構図を深化させることは明らかだ。両国は同盟強化の主な目的が対中国牽制にあることを隠そうとしない。...特に南シナ海で葛藤が大きくなることを予告する。

 米日の新蜜月は、北朝鮮核問題をはじめとする朝鮮半島関連事案を解決させるのに否定的な影響を与える可能性が高い。...米国は北朝鮮の脅威を口実に韓米日三国軍事協力のレベルを高めようとする。韓米および米日の軍事一体化を超え、韓米日軍事一体化を成し遂げるのが米国の意図だ。...こうした動きは朝鮮半島関連事案の解決を難しくし、我が国が主導力を発揮できる余地を狭めるだろう。

 米日の新蜜月は我が国に新たな戦略と決断を要求する。最善の選択は、日本に歴史認識問題の解決を誘導し、北朝鮮の核など朝鮮半島関連事案を進展させ、東アジアの平和・協力構図を作っていくことだ。...6月に予定された朴槿恵大統領の訪米にも慎重な再検討が要求される。


米国連邦議会上下両院合同会議における安倍内閣総理大臣演説

 議長、副大統領、上院議員、下院議員の皆様、ゲストと、すべての皆様、
 1957年6月、日本の総理大臣としてこの演台に立った私の祖父、岸信介は、次のように述べて演説を始めました。
 「日本が、世界の自由主義国と提携しているのも、民主主義の原則と理想を確信しているからであります」。
 以来58年、このたびは上下両院合同会議に日本国総理として初めてお話する機会を与えられましたことを、光栄に存じます。お招きに、感謝申し上げます。
 申し上げたいことはたくさんあります。でも、「フィリバスター」をする意図、能力ともに、ありません。
 皆様を前にして胸中を去来しますのは、日本が大使としてお迎えした偉大な議会人のお名前です。
 マイク・マンスフィールド、ウォルター・モンデール、トム・フォーリー、そしてハワード・ベイカー。
 民主主義の輝くチャンピオンを大使として送って下さいましたことを、日本国民を代表して、感謝申し上げます。
 キャロライン・ケネディ大使も、米国民主主義の伝統を体現する方です。大使の活躍に、感謝申し上げます。
 私ども、残念に思いますのは、ダニエル・イノウエ上院議員がこの場においでにならないことです。日系アメリカ人の栄誉とその達成を、一身に象徴された方でした。

 私個人とアメリカとの出会いは、カリフォルニアで過ごした学生時代にさかのぼります。
 家に住まわせてくれたのは、キャサリン・デル-フランシア夫人。寡婦でした。亡くした夫のことを、いつもこう言いました、「ゲイリー・クーパーより男前だったのよ」と。心から信じていたようです。
 ギャラリーに、私の妻、昭恵がいます。彼女が日頃、私のことをどう言っているのかはあえて聞かないことにします。
 デル-フランシア夫人のイタリア料理は、世界一。彼女の明るさと親切は、たくさんの人をひきつけました。その人たちがなんと多様なこと。「アメリカは、すごい国だ」。驚いたものです。
 のち、鉄鋼メーカーに就職した私は、ニューヨーク勤務の機会を与えられました。
 上下関係にとらわれない実力主義。地位や長幼の差に関わりなく意見を戦わせ、正しい見方なら躊躇なく採用する。
 この文化に毒されたのか、やがて政治家になったら、先輩大物議員たちに、アベは生意気だと随分言われました。

 私の苗字ですが、「エイブ」ではありません。アメリカの方に時たまそう呼ばれると、悪い気はしません。民主政治の基礎を、日本人は、近代化を始めてこのかた、ゲティスバーグ演説の有名な一節に求めてきたからです。
 農民大工の息子が大統領になれる、そういう国があることは、19世紀後半の日本を、民主主義に開眼させました。
 日本にとって、アメリカとの出会いとは、すなわち民主主義との遭遇でした。出会いは150年以上前にさかのぼり、年季を経ています。

 先刻私は、第二次大戦メモリアルを訪れました。神殿を思わせる、静謐な場所でした。耳朶を打つのは、噴水の、水の砕ける音ばかり。
 一角にフリーダム・ウォールというものがあって、壁面には金色の、4000個を超す星が埋め込まれている。
 その星一つ、ひとつが、斃れた兵士100人分の命を表すと聞いたとき、私を戦慄が襲いました。
 金色(こんじき)の星は、自由を守った代償として、誇りのシンボルに違いありません。しかしそこには、さもなければ幸福な人生を送っただろうアメリカの若者の、痛み、悲しみが宿っている。家族への愛も。
 真珠湾、バターン・コレヒドール、珊瑚海、メモリアルに刻まれた戦場の名が心をよぎり、私はアメリカの若者の、失われた夢、未来を思いました。
 歴史とは実に取り返しのつかない、苛烈なものです。私は深い悔悟を胸に、しばしその場に立って、黙祷を捧げました。
 親愛なる、友人の皆さん、日本国と、日本国民を代表し、先の戦争に斃れた米国の人々の魂に、深い一礼を捧げます。とこしえの、哀悼を捧げます。

 みなさま、いまギャラリーに、ローレンス・スノーデン海兵隊中将がお座りです。70年前の2月、23歳の海兵隊大尉として中隊を率い、硫黄島に上陸した方です。
 近年、中将は、硫黄島で開く日米合同の慰霊祭にしばしば参加してこられました。こう、仰っています。
 「硫黄島には、勝利を祝うため行ったのではない、行っているのでもない。その厳かなる目的は、双方の戦死者を追悼し、栄誉を称えることだ」。
 もうおひとかた、中将の隣にいるのは、新藤義孝国会議員。かつて私の内閣で閣僚を務めた方ですが、この方のお祖父さんこそ、勇猛がいまに伝わる栗林忠道大将・硫黄島守備隊司令官でした。
 これを歴史の奇跡と呼ばずして、何をそう呼ぶべきでしょう。
 熾烈に戦い合った敵は、心の紐帯が結ぶ友になりました。スノーデン中将、和解の努力を尊く思います。ほんとうに、ありがとうございました。

 戦後の日本は、先の大戦に対する痛切な反省を胸に、歩みを刻みました。自らの行いが、アジア諸国民に苦しみを与えた事実から目をそむけてはならない。これらの点についての思いは、歴代総理と全く変わるものではありません。
 アジアの発展にどこまでも寄与し、地域の平和と、繁栄のため、力を惜しんではならない。自らに言い聞かせ、歩んできました。この歩みを、私は、誇りに思います。
 焦土と化した日本に、子ども達の飲むミルク、身につけるセーターが、毎月毎月、米国の市民から届きました。山羊も、2,036頭、やってきました。
 米国が自らの市場を開け放ち、世界経済に自由を求めて育てた戦後経済システムによって、最も早くから、最大の便益を得たのは、日本です。
 下って1980年代以降、韓国が、台湾が、ASEAN諸国が、やがて中国が勃興します。今度は日本も、資本と、技術を献身的に注ぎ、彼らの成長を支えました。一方米国で、日本は外国勢として2位、英国に次ぐ数の雇用を作り出しました。

 こうして米国が、次いで日本が育てたものは、繁栄です。そして繁栄こそは、平和の苗床です。
 日本と米国がリードし、生い立ちの異なるアジア太平洋諸国に、いかなる国の恣意的な思惑にも左右されない、フェアで、ダイナミックで、持続可能な市場をつくりあげなければなりません。
 太平洋の市場では、知的財産がフリーライドされてはなりません。過酷な労働や、環境への負荷も見逃すわけにはいかない。
 許さずしてこそ、自由、民主主義、法の支配、私たちが奉じる共通の価値を、世界に広め、根づかせていくことができます。
 その営為こそが、TPPにほかなりません。
 しかもTPPには、単なる経済的利益を超えた、長期的な、安全保障上の大きな意義があることを、忘れてはなりません。
 経済規模で、世界の4割、貿易量で、世界の3分の1を占める一円に、私達の子や、孫のために、永続的な「平和と繁栄の地域」をつくりあげていかなければなりません。
 日米間の交渉は、出口がすぐそこに見えています。米国と、日本のリーダーシップで、TPPを一緒に成し遂げましょう。

 実は、いまだから言えることがあります。
 20年以上前、GATT農業分野交渉の頃です。血気盛んな若手議員だった私は、農業の開放に反対の立場をとり、農家の代表と一緒に、国会前で抗議活動をしました。
 ところがこの20年、日本の農業は衰えました。農民の平均年齢は10歳上がり、いまや66歳を超えました。
 日本の農業は、岐路にある。生き残るには、いま、変わらなければなりません。
 私たちは、長年続いた農業政策の大改革に立ち向かっています。60年も変わらずにきた農業協同組合の仕組みを、抜本的に改めます。
 世界標準に則って、コーポレート・ガバナンスを強めました。医療・エネルギーなどの分野で、岩盤のように固い規制を、私自身が槍の穂先となりこじあけてきました。
 人口減少を反転させるには、何でもやるつもりです。女性に力をつけ、もっと活躍してもらうため、古くからの慣習を改めようとしています。
 日本はいま、「クォンタム・リープ(量子的飛躍)」のさなかにあります。
 親愛なる、上院、下院議員の皆様、どうぞ、日本へ来て、改革の精神と速度を取り戻した新しい日本を見てください。
 日本は、どんな改革からも逃げません。ただ前だけを見て構造改革を進める。この道のほか、道なし。確信しています。

 親愛なる、同僚の皆様、戦後世界の平和と安全は、アメリカのリーダーシップなくして、ありえませんでした。
 省みて私が心から良かったと思うのは、かつての日本が、明確な道を選んだことです。その道こそは、冒頭、祖父の言葉にあったとおり、米国と組み、西側世界の一員となる選択にほかなりませんでした。
 日本は、米国、そして志を共にする民主主義諸国とともに、最後には冷戦に勝利しました。
 この道が、日本を成長させ、繁栄させました。そして今も、この道しかありません。

 私たちは、アジア太平洋地域の平和と安全のため、米国の「リバランス」を支持します。徹頭徹尾支持するということを、ここに明言します。
 日本は豪州、インドと、戦略的な関係を深めました。ASEANの国々や韓国と、多面にわたる協力を深めていきます。
 日米同盟を基軸とし、これらの仲間が加わると、私たちの地域は格段に安定します。
 日本は、将来における戦略的拠点の一つとして期待されるグアム基地整備事業に、28億ドルまで資金協力を実施します。
 アジアの海について、私がいう3つの原則をここで強調させてください。
 第一に、国家が何か主張をするときは、国際法にもとづいてなすこと。第二に、武力や威嚇は、自己の主張のため用いないこと。そして第三に、紛争の解決は、あくまで平和的手段によること。
 太平洋から、インド洋にかけての広い海を、自由で、法の支配が貫徹する平和の海にしなければなりません。
 そのためにこそ、日米同盟を強くしなくてはなりません。私達には、その責任があります。
 日本はいま、安保法制の充実に取り組んでいます。実現のあかつき、日本は、危機の程度に応じ、切れ目のない対応が、はるかによくできるようになります。
 この法整備によって、自衛隊と米軍の協力関係は強化され、日米同盟は、より一層堅固になります。それは地域の平和のため、確かな抑止力をもたらすでしょう。
 戦後、初めての大改革です。この夏までに、成就させます。
 ここで皆様にご報告したいことがあります。一昨日、ケリー国務長官、カーター国防長官は、私たちの岸田外相、中谷防衛相と会って、協議をしました。
 いま申し上げた法整備を前提として、日米がそのもてる力をよく合わせられるようにする仕組みができました。一層確実な平和を築くのに必要な枠組みです。
 それこそが、日米防衛協力の新しいガイドラインにほかなりません。昨日、オバマ大統領と私は、その意義について、互いに認め合いました。皆様、私たちは、真に歴史的な文書に、合意をしたのです。

 1990年代初め、日本の自衛隊は、ペルシャ湾で機雷の掃海に当たりました。後、インド洋では、テロリストや武器の流れを断つ洋上作戦を、10年にわたって支援しました。
 その間、5万人にのぼる自衛隊員が、人道支援や平和維持活動に従事しました。カンボジア、ゴラン高原、イラク、ハイチや南スーダンといった国や、地域においてです。
 これら実績をもとに、日本は、世界の平和と安定のため、これまで以上に責任を果たしていく。そう決意しています。そのために必要な法案の成立を、この夏までに、必ず実現します。
 国家安全保障に加え、人間の安全保障を確かにしなくてはならないというのが、日本の不動の信念です。
 人間一人ひとりに、教育の機会を保障し、医療を提供し、自立する機会を与えなければなりません。紛争下、常に傷ついたのは、女性でした。わたしたちの時代にこそ、女性の人権が侵されない世の中を実現しなくてはいけません。
 自衛隊員が積み重ねてきた実績と、援助関係者たちがたゆまず続けた努力と、その両方の蓄積は、いまやわたしたちに、新しい自己像を与えてくれました。
 いまや私たちが掲げるバナーは、「国際協調主義にもとづく、積極的平和主義」という旗です。
 繰り返しましょう、「国際協調主義にもとづく、積極的平和主義」こそは、日本の将来を導く旗印となります。
 テロリズム、感染症、自然災害や、気候変動。日米同盟は、これら新たな問題に対し、ともに立ち向かう時代を迎えました。
 日米同盟は、米国史全体の、4分の1以上に及ぶ期間続いた堅牢さを備え、深い信頼と、友情に結ばれた同盟です。
 自由世界第一、第二の民主主義大国を結ぶ同盟に、この先とも、新たな理由付けは全く無用です。それは常に、法の支配、人権、そして自由を尊ぶ、価値観を共にする結びつきです。

 まだ高校生だったとき、ラジオから流れてきたキャロル・キングの曲に、私は心を揺さぶられました。
 「落ち込んだ時、困った時、目を閉じて、私を思って。私は行く。あなたのもとに。たとえそれが、あなたにとっていちばん暗い、そんな夜でも、明るくするために」。
 2011年3月11日、日本に、いちばん暗い夜がきました。日本の東北地方を、地震と津波、原発の事故が襲ったのです。
 そして、そのときでした。米軍は、未曾有の規模で救難作戦を展開してくれました。本当にたくさんの米国人の皆さんが、東北の子供たちに、支援の手を差し伸べてくれました。
 私たちには、トモダチがいました。
 被災した人々と、一緒に涙を流してくれた。そしてなにものにもかえられない、大切なものを与えてくれた。
 希望、です。
 米国が世界に与える最良の資産、それは、昔も、今も、将来も、希望であった、希望である、希望でなくてはなりません。
 米国国民を代表する皆様。私たちの同盟を、「希望の同盟」と呼びましょう。アメリカと日本、力を合わせ、世界をもっとはるかに良い場所にしていこうではありませんか。
 希望の同盟。一緒でなら、きっとできます。
 ありがとうございました。


 まぁ、沖縄の新聞と韓国がてんやわんやになってる感じですかね。
 沖縄は集団的自衛権の辺り、つまりは米軍基地関連で。韓国はアメリカ辺りと連携して日本に謝罪と賠償を求めていきたかっただろうから。今回の一件でその路線が大コケしたと見てよさそうなので。
 で、韓国人のプライドをくすぐりながら、こうしてくれんかとお願いする傾向のある朝鮮日報は鮮于鉦のコラムをノーカットで。

【コラム】なぜ米国は日本に過去を問わなかったのか2

安倍首相が紹介した「和解の象徴」は戦争犯罪を否定する靖国参拝の極右派だった
彼に向けた米議会の拍手は過去にこだわる韓国に冷水を浴びせた


 安倍首相の行動は冒険のように見えた。先月29日の米上下両院合同会議演説中、傍聴席に座っていた日本の右派政治家・新藤義孝議員(前総務大臣、57)を米国の退役軍人と並ばせ、立ち上がらせたことだ。安倍首相は新藤氏を「日米和解の象徴」だと言った。新藤氏の祖父は第二次世界大戦時、この米国の退役軍人と同じ戦場で戦ったため、2人の対面は奇跡だというのだ。新藤氏は2011年に「竹島(独島の日本側呼称)に行く」と言って金浦空港で足止めを食ったことで注目を浴びた人物だ。安倍首相の極右系腹心を代表する人物で、靖国神社参拝も欠かさない。靖国神社が日本の米国に対する戦争責任を正面から否定する施設だということは誰もが知っていることだ。

 安倍首相が立った演壇は74年前の米国大統領が日本に対し宣戦布告した所だった。この場所で安倍首相は大声で叫ぶように「歴史の奇跡」だとして極右議員を立ち上がらせた。この議員が元米兵と握手した時、米上下両院の議員たちは一斉に総立ちとなり、拍手を送った。この時、誰かが新藤氏の前歴を取りざたして抗議したとしたら、安倍首相の訪米はその成果とは関係なく大恥をかいて終わったかもしれなかった。それでも安倍首相は思い切って新藤氏を立たせた。なぜだろうか? それは自身に対する米政界の関心が「過去」にないことを見抜いていたからだ。

 韓国政府はどう思ったのだろうか。安倍首相の訪米直前、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が南米で「(過去や歴史認識問題に対する)誠意ある行動」を日本に要求した。米議会演説の前日には外交部(省に相当)の尹炳世(ユン・ビョンセ)長官が「歴史認識問題と関連、世界の目が安倍首相に注がれている。安倍首相がドイツのように過去をきれいに断ち切る『黄金の機会』を逃さないよう強く求める」と述べた。韓国の当局者が安倍首相の誠意を信じてこうした言葉を発したとは思わない。信じていたのはむしろ米国の誠意ではなかっただろうか。米政府と議会が誠意に基づき安倍首相に圧力を加えるというシナリオを思い描いていたのかもしれない。

 ところが、日米両国が発表した声明には、歴史認識問題に関する話が1行もなかった。首脳会談直後の記者会見も同様だった。オバマ大統領は一言も過去の問題を口にしなかった。米国人記者がぶつけた従軍慰安婦関連の質問に、安倍首相がオウムのように繰り返した答弁が歴史問題に関するすべてだった。あの時の安倍首相のうんざりした顔を見れば、その胸に歴史問題がどのような形で存在しているのか大体分かる。しかも、答えが書いてあった紙はワシントンの強風に飛ばされ、爪の垢ほどの誠意すら決まり悪そうな笑いと共に消えてしまった。

 尹長官は、日本に過去の問題をスッキリと解決する「黄金の機会」を逃すなと警告した。しかし、日本は自国の軍事力を世界に拡大する「黄金の機会」を逃さなかった。米国も日本の軍事力を引き込んで中国の「海上の万里の長城」をけん制する「黄金の機会」をつかんだ。「過去の反省」要求が「不動の同盟国」という形になって戻ってきたのだ。その結果が日中の北東アジア軍備競争につながるかもしれないということぐらいは中学生でも分かる。それでも、韓国外交部が出したコメントは「誠意ある謝罪がなかったのは遺憾だ」と、歴史認識問題に関するものだけだ。未来を語る日米に向かって、韓国はしつこく過去を語ろうとしている。

 韓国政府は依然、米国をテコにすれば安倍首相の歴史観を変えられると期待しているようだ。「日本の首相が米国で韓国(慰安婦)に謝罪しなかった」と嘆く不自然な現実の根底には、そう信じる気持ちがある。もちろん、米国は今も世界の中心であり、強力なテコだ。米国を通じて日本を動かすこともできる。だが、それには米国に対する韓国の「品ぞろえ」が少なくとも日本並みでなければならない。日本は中国主導のアジア・インフラ投資銀行(AIIB)への参加を保留した。日本は米国の対中戦線に重要なパートナーとして加わった。韓国にこれができるだろうか。こうすることが韓国の国益になるだろうか。自分がどっちつかずなのに米国に日本への圧力を求めるのは、米兵に向かって「ギブ・ミー・チョコレート」と叫んだ半世紀前の子どもと変わらない。

 自分の利益と一致しなければ、200年前の歴史問題でも暴き出すのが米国だ。逆に、自分の利益と合えば靖国神社を参拝する極右に拍手喝采するのも米国だ。大統領が言う「誠意」がこのように冷たい世界でどれだけ理解されると思っているのか。元慰安婦の弱々しい声が日米同盟のすき間にどれだけ食い込めると思っているのか。韓国外交もそろそろ大人になってほしい。

国際部=鮮于鉦(ソンウ・ジョン)部長


 「韓国人向けである」ので、"硫黄島の防衛側の司令官である栗林大将の孫"とは書かなかったり、靖国の位置づけを強調したり、"栗林大将の孫と攻撃側の大尉を握手させた事"が「日米和解の象徴」なんだけど"極右の議員が~"としてたりとか、まぁ、いくつか誤解なのか演出なのかそういった所があるんですが。
 「アメリカは"韓国がアメリカの利益になる"と思わんと拍手もしてくれないんだよ」「韓国が言う過去がアメリカにロクな利益を生んでないんだよ」「別の手考えろよ」みたいな感じの、伝えたいことに繋いでる感じですね。
 ハンギョレ社説の最後にある「最善の選択」と並べると、外交で失敗したって相当感じたんだろうなぁ……と思うのであります。
 アメリカの議会で「ごめんなさい」して拍手喝采された安倍晋三見てウェーイとか喜ぼうと思ったら、安倍晋三はほっとんど言及しないわ、そんな演説にスタンディングオベーションが何度もあるわ、反対言うのはいつもの数名の議員だけだわ、アメリカのマスメディアもそこまで大きく騒いで無さそうだわ。
 この状態で、例えば韓国で日韓首脳会談だの、韓国議会で演説してもらうだのしたって、若干のファンサービス的コメントが入るかも知れないけど、相当日本の言い分飲まされそうだものね。過酷だねぇ。

 とまぁ、そんな感じで。
 8月15日の戦後70年談話が最後の山になりそうですが、そこで安倍晋三がどこまで踏み込むというか振り抜くかですね。
 とはいっても基本的に村山談話から大きく逸脱するとは思わないんですが……でも、時折予想外のことをぶち上げるからなぁ。あの人達……。
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コメント
Cabas Vanessa Bruno Soldes◆wfn5L9yE:2015/06/21 17:26:47 HP:URL
げんさんち。 「安倍晋三内閣総理大臣がアメリカ議会の上下両院合同会議で日本人で初めて演説したそうなので社説」

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